「Bonjour Plaisir~喜びよ こんにちは」 takahiro 123×123×22㎜ 2025 個人蔵
ご無沙汰ぶりの“あとある”である。今春、念願だった事務所移転が実現し、怒涛のような2026も早や半年が過ぎようとしている。
新春よりウェブサイトのトップを飾ったこの不思議な抽象画。プエルトイチの自由人、専属アーティストの中でもひときわ芸術家らしい雰囲気を漂わせるtakahiroの小作品である。なんだか春の喜びに溢れているように思えて、はじめ無題だったが、直感でサガンの小説をもじってしまった。
とにかく自由で型にはまらないのが彼の流儀。モチーフも素材も気分も、風の吹くままに紡いでいく。新聞紙や粘土に切れ端に描かれたデッサンを持ち込んで、売れるアートとして体裁を整えろなんて無茶振りもザラ。時に思考はこんがらがるし、周囲と対立もする。
ずっと昇華されない心の中の何か。そのもどかしさを抱えるからこそ、彼のアートは僕たちを惹きつけ、惑わせ、そして輝くのかもしれない。
なんか喰えない奴。でも憎めない奴。何処か欧州的退廃を纏う作風が女性に人気なのも、なんか悔しい。でも羨ましい。
Monsieur.Blanc